物申す 番外編 (ライブレポ)
今回は2008年4月19日、日比谷公園大音楽堂にて行われた『トーキョーブラッサム スペシャル “男盛ノ花盛 in 野音”』の様子をお届けします!
トップバッターのTheピーズのときも、SION率いるSION&The Cat Scratch Comboのときも、野音は雨だった。
雨天という野音の宿命を背負った客席にはカッパ姿が目立ったが、それでも、怒髪天の出囃子が会場に響くと皆、大きな手拍子でメンバーを出迎えた。
ふと、気が付くと雨がやんでいる。
「よく来たーっ!」
増子の一声が雨雲を蹴散らしたのか。
幕開けは「男は胸に」、続いてさぞかし夕暮れが似合うはずだった「夕暮れ男道」。
夕焼けは見えなかったものの、夕日のように燃える気合いはメンバー、客席ともに充分。
いつの間にか客がカッパを脱ぎ捨てているのが印象的だった。
ロック魂満載の「ロクでナシ」、身勝手チューンの「好キ嫌イズム」、ハード・ボイルドな「俺ころし」をぶちかました後、ここからは野音スペシャル。
野外ならでは、そして日が沈む時間帯ならではのナンバー、「最後のひとり」と「サンセットマン」を歌い上げた。
続いて、ファンキーな励ましソング「ドンマイ・ビート」に続き、ビール党にはたまらない「ビール・オア・ダイ」を演奏。
ステージ横の厚生労働省方面のビルに向かって、歌詞の中の「税金、高い!」を叫ぶというポリティクスな一面も見せつつ、ライブは終盤戦に突入。
ビールの次は日本酒歌の「酒燃料爆進曲」。さらに千鳥足がチャーミングな「ヘベレ・ケレレ・ヨー」。
会場すべてがすっかりデキあがってしまったところで終演。
日比谷公園に響くアンコールの声にこたえ、再び登場したメンバーは、インディーズ時代の楽曲「情熱のストレート」と「美学」を演奏。
ところで、4月19日というのは、怒髪天にとっても野音にとっても、忘れられない日だ。
今から21年前の1987年4月19日、怒髪天が敬愛するバンド、ラフィン・ノーズのライブが同じく野音で行われたさい、ファンが将棋倒しになる悲しい事故が起きたのだ。
増子は、ラフィンノーズのメンバー、ナオキさんから手向けられた花束を客席に向けて、「生きてまたライブに来てくれよ」と熱く、熱く、メッセージを送った。
ラスト・チューンは涙を誘う名曲、「つきあかり」。
この日、曇天の夜に月はなかった。しかし、生きていればこそ!明日の月を見ることができることも事実だ。
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